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第10回「野生生物と交通」研究発表会

2月25日 第10回「野生生物と交通」研究発表会

以下の分科会で多数の事例が発表された。

第1分科会 ロードキルの現状と対策
 1)エゾシカの交通事故発生状況とその要因-網走開発建設部管内における事例
 2)高速道路における新しいロードキル対策工法(高耐久弾性樹脂網)
 3)北海道の高速道路におけるエゾシカ侵入防止対策の取組みについて

第2分科会 植物
 1)北海道横断自動車道(足寄~北見)及び一般国道39号北見道路における道路緑化の取り組み
 2)日高自動車道における自生種を用いた道路緑化の取り組み
 3)伐り株移植および貴重植物の法面への移植に関する最近の技術の向上について

第3分科会 人間と動物
 1)道東自動車道におけるバードハウス事業の展開
 2)Urban Deerの出現にともなう都市交通問題におけるパラダイムシフト
 3)本州以南における野生獣類感染症とその病原体(概要紹介)
 4)ロードキルが原因の交通事故をめぐる国家賠償裁判例を通して、高校生が学んだ野生生物と交通の課題

第4分科会 保全
 1)北海道におけるオオワシ・オジロワシのレールキル~保全医学的考察と対策の検討~
 2)低標高域に生息するエゾナキウサギの生態と保全
 3)樹上性哺乳類およびコウモリ類による道路横断構造物利用のモニタリング(続報) 4)人為的給餌がエゾリス(Sciurus vulgaris orientis) の移動経路に及ぼす影響-酪農学園大学キャンパス内における観察記録からの推測-

第5分科会 生物多様性
 1)野生動物に対する道路横断施設のモニタリングによる効果検証
 2)北海道に生息する陸生哺乳類の移動経路保全に関する提案
 3)欧州におけるインフラエコネットワークの現状


■感想

多岐に渡る発表で野生生物と人間の関係について学ぶことが出来ました。

人間が道路という交通手段のために生物のテレトリーを分断または奪うことでロードキル(動物の交通事故)が発生しています。これは人間社会が生物や自然環境を軽視しすぎたためではと思います。

そこで人間が生物多様性を認識して、ブリッジやアンダーパス、カルバートなどを道路に敷設することで、こうした生物と自然を共有することが重要になると感じます。自然に生きるのは野生生物だけではなく人間社会もその恩恵を受けていることを忘れてはならないと実感できました。

当然こうした敷設だけで生物多様性が維持できるという事は考えずらい。しかし人間社会が自然との共存共栄をもっと明確にして、人間社会と自然環境の中に経済システムを効率よく組み事で生物多様性をより維持できるのではと思う。

そこでまず現在の環境経済やリサイクル経済でどのような成果があるのかを正確に把握し、次に人間の社会生活により良く組み込む方法論を検討し、実践していく必要がある。


■その他
道路緑化について在来種以外の植物を導入することは、環境負荷を高めることに繋がらないだろうかたいへん気になるところだ。気候に合うからという理由で外来植物を植樹することに疑問が残る。今後、調査すべき。

ロードキルの2次災害の防止を総合的に推進すべき。ロードキル(またはレールキル)による動物の死体を他の動物(猛禽類や狐などが)等が捕食することで、その捕食している動物がロードキルに遭う可能性が高くなる。ロードキルによる動物死骸の処理方法も幅広く検討が必要と思う。

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北海道気候変動観測ネットワーク(HSCC)設立記念フォーラム

2月23日 北海道気候変動観測ネットワーク(HSCC)設立記念フォーラム

 北海道内の研究機関などが参加して、気候変動に関連する道内の様々な機関の情報を集めて発信するネットワーク「北海道気候変動観測ネットワーク」(Hokkaido Survey network for Climate Change:HSCC)の設立を記念し、フォーラムが開催されました。

■基調講演 「地球温暖化問題への取り組み ~国環研における研究の最前線から~」 笹野 泰弘氏(国立環境研究所 地球環境研究センター長)

■鼎談 「ワイナリーは北上するか~気候変動観測の産業への展開~」 勝井 勝丸氏(北海道池田町長)、菅井 貴子氏(フリーキャスター)、辻井 達一氏(北海道環境財団理事長)

■研究報告
(1)「気候変動とサケ資源について」 帰山 雅秀氏(北海道大学大学院水産科学研究院)

(2)「地球温暖化の道内農作物への影響は?~2030年代の予測と対応方向~」 中辻 敏朗氏(道総研 中央農業試験場 農業環境部)

(3)「気候変動と春ニシンのはなし」 田中 伊織氏(道総研 中央水産試験場研究参事)

(4)「気候変動と関連するデータは何だろう? ~HSCCの情報発信~」 小野 理氏(道総研 環境科学研究センター 環境保全部)


基調講演では、笹野 泰弘氏(国立環境研究所 地球環境研究センター長)が地球温暖化研究プログラムについて説明されていた。CO2の増加と気候変動がどうのように陸域でや海洋でのCO2吸収にフィードバックされるのか?また吸収量は減少するのか?
衛星を利用した全球炭素収支分布の推定やさまざまなモニタリングの話はたいへん興味深かった。

鼎談では、池田ワインで有名な池田町の勝井勝丸町長、お天気キャスターの菅井貴子氏と北海道環境財団辻井達一理事長とのワインを中心にした天気の話がたいへん面白かった。
また研究報告も現在までの気象の変化や今後の温暖化について危惧する内容のものであるが、ユニークなものもあり興味深かった。

今後、この団体の活躍に大いに期待したい。

さっぽろ薪プロジェクト

2月22日 KITA-NET CAFE Vol.2「さっぽろ薪プロジェクト」

NPO法人北海道グリーンファンド、株式会社iepoアイ☆エポを講師に招いて「さっぽろ薪プロジェクト」についての講演がきたネットであり、参加してきました。

札幌市で処分されている公園や街路樹などから廃棄される枝や木を薪として資源化しようとするプロジェクトの主宰者で、現在、薪ストーブを使用されているとの話でした。

現時点では薪ストーブは高価で、煙突もかなり高価なものでないと燃焼効率としても大いに期待できるものではないとのこと。また音もうるさいとの話でした。

現在、札幌市で破棄され薪になる木材資源とそれを欲する薪ユーザーとの需要と供給のバランスを調査中だそうです。

ヨーロッパの現状として、ドイツでは各家庭にほとんど薪ストーブが入っており、補助暖房として利用されているとの報告もありました。薪の供給が追いつかないため補助暖房としてるとのことでした。(薪は東欧からの輸入で、東欧も薪になる森林不足が懸念されているとのこと。)

この薪プロジェクトに関しては今後以下の調査が必要と思われる。
1)CO2の総量を正確に算出する。(作業や運搬や暖房での排出量など)
2)毎年、廃棄される木材資源の総量を計測する。(年平均値)
3)他の燃料・資源との対比を明確にする。

■廃資源を活用することではたいへん有用なプロジェクトと思う。
 残念なのは薪ストーブユーザーのみしか恩恵に与れないということ。

低炭素社会づくり実証プロジェクト発表会

2011年2月15日 低炭素社会づくり実証プロジェクト発表会

基調講演『北海道から発するバイオ固形燃料と低炭素社会システム』
 近畿大学 理工学部 准教授 井田 民男 氏

各種バイオマスを使用したパレットでキューポラ等金属鋳造工程の現場(豊田市)で使用している事例について発表された。更に北海道(恵庭市)で作成されているバイオマスのパレットについて説明がありました。(但し、北海道には金属鋳造は全て電気炉のためバイオマス原料のパレットを使用した事例はないとのこと。)
また大阪の焼肉店でこのパレットが使用されている実例も伺えた。


事例発表

1.『農工循環資源を利用した亜寒帯沿岸域藻類によるCO2吸収実証モデル事業』
 新日本製鐵(株)棒線事業部 室蘭製鐵所 総務部 部長 中山 秀明 氏

過去30年で藻場(北海道は国内藻場面積の20%)が4割減少したが、藻場のCO2吸収能に着目し、沿岸域の緑化を目指し、独自のCO2吸収システム構築の実証実験について報告があった。
まず取り組みとして ①低CO2資材製造 ②光合成でCO2吸収 ③CO2の長期固定化 の3点を挙げた。

そこで①では水和固化体の製造に関する研究開発(コンクリートと同等の品質) ②では①で製造されたブロックや鉄鋼スラグ(鉄分(腐食酸鉄)を藻へ供給)を利用など利用して藻場造成 ③②で造成された藻場での藻類の樹脂化・オイル化によるCO2の長期固定化

■たいへんシステマティック(低CO2資材製造->CO2吸収環境造成->CO2固定化)な実験が行われており、今後期待できるのではないかと思いました。最終的なCO2の総量排出値が知りたい。


2.* 『積雪の影響を受けない太陽光発電システムの開発・実証』
 (財)北海道電気保安協会 理事・事業本部長 三輪 修也 氏

北海道で普及が遅れていると言われている太陽光発電について、特に冬期間の太陽光発電での発電効率の実験結果が報告されました。

更に太陽光の日射エネルギーに関しては、東京よりも北海道の方が高いこということも報告されました。

2010年の冬に江別市役所の窓に並行して壁(ベランダ)に太陽光発電パネルを取り付けた状態(地面に対して90度)での発電量の実験が行われ雪の影響をほとんど受けずに発電した。これに対し角度を持たせたパネルでは雪が付着し発電量が落ちてしまった。

パネルに撥水性塗料を使用したものやヒーターを使用したものではあまり良好な結果は得られなかったとのこと。

しかし冬期間であっても設置角度(90%)では、雪の付着がほとんどなく発電出来ることが判明した。

■こうした事例によって北海道で太陽光発電が普及すればと願う。


3.『積雪寒冷地における雪氷冷熱及び温泉熱を利用した低炭素型ビジネスモデル実証事業』
 (株)ドーコン 都市環境部 主幹 山崎 真也 氏

川湯温泉で行われた2点の事例が発表された。

1)作物(特にじゃがいも)を倉庫で貯蔵する際に雪氷のブロックを作りそれを複数使用しようして冷蔵するというもので、春先(5月末ころまで)まで糖度が収穫時とほぼ同じで発芽も抑えられたという事例の発表がありました。

2)続いて温泉で使用された温水の2次排水を使用してビニールハウスの中に引き込み冬でもイチゴを栽培した事例が発表されました。イチゴにしたのは12月にケーキなどの需要を見込んで試験を行ない、町のイベントで町民に試食してもらい、高い評価受けたとのことでした。

■自然や地域環境をうまく利用した事例ではないかと思った。今後、こうした事例はおおいに実用化されるべきと期待できる。

「水と河川をめぐる多様性」フォーラム事例発表

2011年2月11日 酪農学園大学 フォーラム 事例発表

1.北海道の水質の多様性 
中谷 暢丈 (酪農学園大学生命環境学科准教授)

まず水質とは水に不純物が含まれることによって生じる質的・量的特性。

水質汚濁に係る環境基準・・・公共用水域の汚濁防止のための目標値

・人の健康の保護に関するもの
 有害金属類(鉛、水銀、六価クロム、カドミウム等)
 勇気塩素化合物(PCB、トリクロロエタン等)
 農薬(チウラム、シマジン等)
 硝酸性窒素(基準値:10mg/l以下)及び亜硝酸性窒素等

・生活環境の保全に関するもの
 pH、SS,DO、大腸菌群数、全窒素、全リン
 生物化学的酸素要求量(BOD) 1mg/ml
 化学的酸素要求量(COD)

こうした環境値を踏まえて、美々川と宮島沼での事例研究の結果が発表された。
まず美々川では流域と源流部湧水群の水質の詳細調査結果、更に宮島沼の水質とその変動要因についての調査結果が発表されました。

結果として
■北海道の水質は、全国的にみてもきれいな場所が多いが、そうでない場所もある。
■人間活動による影響もあるが、自然の中での過程(例:渡り鳥)等による水質への影響が大きな場所がある。



2.都市の水研究の多様性・・・アジアのメガシティを事例に
   山下 亜紀郎 氏(筑波大学大学院生命環境科学研究科助教)

大阪の水域の変遷の説明やバンコク・ジャカルタ・ソウルを比較した説明があった。
また金沢市の都市住民による水景の評価(住民意識調査)結果の提示もありました。

さらにバンコクの水路を船で移動して得られた水と都市の関係の考え方やソウルの清渓川についての研究事例が発表されました。

■まとめ
清渓川が地上から深く掘り下げられた構造になっているのは、治水面への配慮があったから。
しかし、中流区間において水辺空間が周辺の都市空間と高い護岸で隔たれていることによる視覚的不連続性は、周囲の空間との一体感、調和性という観点から景観を評価した場合、マイナスの要因であるといえる。

今後の再開発計画においては、周囲の都市空間との連続性を持たせるための工夫が施されること望ましい。


3.北海道の河川2次元地形(蛇行)の多様性と複雑性の指標解析
   矢吹 哲夫(酪農学園大学生命環境学科教授)

まず自然は完全な秩序系でも無秩序系でもなく、複雑系であるということを前提とした発想で、川の蛇行について研究に至ったという説明があった。

続いて河川の蛇行の特性評価についての発表がおこなわれ、GISにて捉えられた画像を使って河川の蛇行を幾何学的モデルに置き換えて数値で解析し、蛇行の数・長さ・屈曲率などの蛇行の多様性及び複雑性について診断する方法に関しての提示でした。

蛇行評価の観点として①屈曲率(伝統的に用いられている指標)②多様性(オリジナルな指標)③複雑系(カオス研究で用いられている指標)の3点が挙げられました。

蛇行の多様性とは、同じ屈曲率でも蛇行の数や繰り返しといった条件で異なるという視点です。つまり同じ蛇行の繰り返しは多様性は大きくないということになります。

その多様性が生物の多様性にも反映されるのではないかとも考えられる。(まだ蛇行の多様性と生物の多様性の関連性は検証されていない。)

GISを使用して捉えられた河川の地形データを分析した釧路川と千歳川の事例紹介があった。

釧路川での50年前と現在の2次元データの違いによる多様性の診断が行われました。
現在の釧路川では蛇行がなくなっているが、屈曲率や多様性では50年前と大差がないが、複雑性では大きく異なることが診断される。

河川間の違いに関しては、釧路川と千歳川での分析結果の比較が発表され、結論として複雑性では判定しづらいが、多様性は釧路川の方があるということが診断された。
写真だけでは判定できなくても、数値に変換することで診断が可能となる。

更に北海道のすべての河川について2次元データを数値解析した結果が発表され、50年前と現在では平均して73%まで蛇行の多様性が落ちている事が判明したそうです。

たいへんユニークで面白い研究発表だったと思います。
今後、生物多様性との関連が調査されるともっと興味深くなる研究だと感じました。


「水と河川をめぐる多様性」フォーラム基調講演

2011年2月11日 酪農学園大学 フォーラム 基調講演

「水と河川をめぐる多様性」環境システム学部フォーラムがあり参加してきました。
祝日での開催でしたが、学生や社会人を含め約100名が受講されていました。

中村太士北大大学院教授の「生態系のつながりと生物多様性:河川生態系に注目して」の基調講演がありたいへん興味を持ちました。

■森と河川の係りについて知るきっかけ
過去に苫小牧演習林(現フィールドセンター)に行った時に、1年間の河川の水温データを確認した際、夏ではなく5月に河川の水温が最高値になることに驚き、この件で森と河川の係りについて知るきっかけになったとの話でした。(1987年の5月と8月の水温比較データ)

この原因は、夏は河川周辺の森林が開葉し、日光が川面に届かなくなるためで、5月の場合、森林の開葉の前で直射日光が川面に当たるからでした。

■河川の直線化による生態系の変化
明治29年に河川法が改定され、河川が船の運航から洪水対策に変わったことで、川の生態系が変わってしまった。直線の川が多くなり、流れが速くなり、物が滞留することなく海まで流れてしまう。倒木なども下流・海まで流れてしまう。

倒木などが川に留まればそこに生態系が生まれる(個体数が増える)が、流速が早いとこうした生態系が生まれない。(倒木投入実験後の底生動物の密度とタクサ数の変化の図参照)

本来、森林からゆっくり流れ各種の有機物質が留まり溶解しながら海へ向かうことがなくなってしまった。蛇行している河川が森林の豊かな資源を海まで運んでいる。

■森林伐採と川の濁り
また森林伐採により河川のにごりが発生する。にごりが海まで出てしまう。森の細かい土砂が川を伝わって流れる。(トコロ川でホタテが大被害を受けた事例)一端濁った水質はなかなか抑えられない。
◎山で伐採をどう抑えるかが重要。


■川底の砂利と生態系
川の濁りの原因である細かい土砂が川底の砂利の間隙を砂が埋めてしまい、酸素供給量が減少し生態系が変化してしまう。水生生物の産卵数や川底生物の個体数の減少につながる。
◎川底の砂利質についも調査・検討していく必要があるのでは。


その他いろいろと貴重な話を伺えた。

環境道民会議「ウィンターミーティング」の基調講演

1月31日の環境道民会議「ウィンターミーティング」での基調講演

基調講演では福岡伸一氏(青学・理工学部教授:分子生物学)が自分の趣味である美術鑑賞になぞらえて自然環境を広い目で見るべきという内容で話をされた。

その中に、単式顕微鏡の発明者でオランダ(デルフト)のレーウェンフック(1632~1723)の話を伺いたいへん興味を持てました。学者でない彼が現在でも通用するような約300倍の顕微鏡を作り、手当たり次第、いろいろな物(微生物、赤血球・白血球、精液、水中生物など)を見て、顕微鏡の父とも呼ばれているとの話でした。

また同時代の画家・フェルメールの作品の中にレーウェンフックが描かれているのではという話も興味が沸いた。

こうして顕微鏡の出現によりミクロを見る生物学のカテゴリーが確立し、また他のカテゴリーも多数確立されていくことになった。2000年代になりヒトゲノム計画でDNAがデータベース化も終了。

生物の多様性(自然環境)を見るために、こうしてカテゴライズされた学問で断片的な見方で見ることに疑問を感じるとの話があり、たいへん共感しました。

以前福岡氏が発見されたタンパク質GP2を使用した話がありました。それはGP2遺伝子を欠落させたマウス(GP2ノックアウトマウス)を使って、たんぱく質GP2の役割を調査した話でした。

結局、GP2を欠落させたマウスと普通のマウスとの違い分からず壁にぶつかった時に、「生命は流れている動的な存在」というルドルフ・シェーンハイマーという近代の生物学者(故人)の言葉を思い出したというものでした。

(シェーンハイマーは、アイソトープを使用して、生物の新陳代謝について考えた最初の学者と言われている。)

生物体はエネルギーを捕らえて、消費して、排出しながら絶えず流動的であり、絶え間なく変化しているが、常に安定になるような関係性がある。分子・細胞・生命体・周辺環境とが、動的平衡状態(現象)にあるとの話でした。

結局、最近になってGP2は細菌の受容体であり、サルモネラ菌などの有害細菌の調査機能を持つたんぱく質で、免疫に細菌情報を送る働きをする門番のような存在であることが判明したそうです。

マウスの実験に関しては、無菌状態でおこなったため、GP2の機能が解明できなかったのです。

つまりある環境の中では、GP2は機能しなくても全体としては、動的平衡状態にある。しかし特殊な環境になれば動的平衡状態は破綻する。という結論に達してNatureに発表したそうです。

結論として「生命・環境・自然は、互いに関係しながら、全体として動的な平衡をとっている。」というもので、自然のダイナミズムを感じさせるたいへん貴重な講演でした。

森林づくりのフォーラム

1月27日・28日と北海道森林管理局で「北の国・森林づくり技術交流発表会」があり参加してきました。
1件15分の実例発表が2日間で34件と特別講演という内容でした。

実例発表では、エゾシカ食害対策の事例、地域と林業教育の関わり、育成の早いハイブリッド種の報告、特に注目したのは中学生の森林教育に関する発表、農業高校生や普通科高校生物部の生徒による研究発表は専門の機関と変わらない程の内容で素晴らしかった。

北大大学院農業研究院柿澤教授による「森林・林業再生プランと北海道国有林」についての講演はたいへん興味深かった。

1月29日(土)の午後にコープさっぽろ本部で「北海道の森づくり交流会2011」があり参加してきました。
「きたネット」「ねおす」「もりねっと」の代表の話はたいへん共感を得るもので、続いて行われた参加NPOの活動報告もたいへん興味深く聞かせて頂いた。

いろいろなNPOがそれぞれの信念・趣旨で森林保護・環境保全活動を行われていることに感激いたしました。
個人が環境に関する保護意識と問題意識を持つ事の大切さを痛感しました。

プロフィール

環境良夫

Author:環境良夫
「北海道の自然環境を学ぶホームページ」を運用しています。北海道の自然環境の現状について調査・分析をしています。どうぞよろしく。

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